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2006.06.24

久住昌之/谷口ジロー『孤独のグルメ』

ひひひひひ…(笑)
久々にオススメのマンガを見つけました。
ガタイが良くて腕っ節も強い(らしい)、それなりに色恋沙汰もあったけれど今は孤独で、でもちょっと小心な主人公、井の頭五郎が空腹を満たすために右往左往し、幸福になったりならなかったりするハナシです。

…これじゃ、わかんないか(笑)

『美味しんぼ』をうんと俗っぽく、庶民的にした感じ。
知らない街で一人でご飯を食べようと思うのだけれど、なかなか踏ん切りがつかずについウロウロしてしまう、一人暮らしが長くって、ちょっと気弱な男性には特にオススメです。
って、なんだ?自分のことじゃん(笑)

何故この本を手に取ったかと言えば、久住昌之には『ちびまるこちゃん』の100倍面白い(当社比)懐かし子供マンガ、Q.B.B『とうとうロボが来た!!』の強烈な印象がありましたし、谷口ジローには『犬を飼う』で思わず涙した忘れがたい思いがあったので、「この二人が組んだのならハズレはないだろう」という確信があったから。

本棚にひょっと転がってるとシアワセになれるかも、という1冊です。
もし、どこかで見かけたなら手にとって見てください。

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藤原カムイ/押井守『犬狼伝説』

第二次大戦後××年…。
高度経済成長を経て、台頭した反政府武装勢力に対抗するため、
第3の武装勢力として誕生した首都圏治安警察機構、
通称「首都警」の闘いを描いた、もう一つの歴史…。

”そしていま、戦いの犬が野に放たれる”
”立ち塞がるものあらば、これを撃て”
帯にあるこのコピー読んだだけで、もうドキドキ。
原作はガンアクションには定評のある押井守(『劇場版パトレイバー』、『攻殻機動隊』)
占領軍がドイツ軍という設定のため、登場する兵器はみなドイツ系(笑)

この手のものが好きな人は、押さえといて損はありません。
あと、装丁がめちゃめちゃカッコイイです。
小口、天地まで意識したうえに、巨大なカバー様の帯!
いかす!

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魚喃キリコ『痛々しいラヴ』

いきなり作者の名前が読めないことと思います。
ナナナンという不思議な名字を持つ彼女の2冊目の単行本。
イラストレーターっぽい絵を描く人で、
初期の作品には、ちょっと前によく街中で見かけたショート・シャギーの伸びかけみたいな猿っぽい男の子、女の子がよく出てきます。
「最近面白いマンガ無いなあ」と思っている時に発見して、ココロをわしづかみにされました。
90年代を生きたかつての若者に読んでほしい青春マンガの傑作です。
オススメ!
(単行本1作目『 Water.』(マガジンハウス)もヨイです)

痛々しいラヴ

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魚喃キリコ『ハルチン』

はじめて見た時、笑いました。
「これ、絶対『るきさん』(高野文子/ちくま文庫)読んで描きたくなったんだろうな」って。
『るきさん』、すっごくよかったけど、これは“るきさんイマドキのワカモノバージョン”って感じで、
これを読むまでは魚喃キリコって岡崎京子の系譜(?)に連なる人だと思ってたんだけど、
実は、将来、高野文子になっちゃうかも。

みんな、読むダス(←いなかっぺ大将)。
ハチの甘噛みが怖いです(笑)

ハルチン

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よしもとよしとも『青い車』

岡崎京子や魚喃キリコ、面白いんだけどやっぱり女の子向けで、
「いいな、女の子は…。江口寿史なんか描かねえかなぁー」
って思っていた男の子のための、90年代の青春マンガ。
表題作「青い車」をはじめ、まさに珠玉の短編集になっております。
特に「ツイステッド」は秀逸。
クラブの好きな人なんかは絶対気に入るはず。

青い車

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しげの秀一『頭文字D』

言わずと知れたベストセラーですが、
ぱっと見、誤解されやすいところがあるせいか、食わず嫌いになっている人もいるかと思うので、取り上げてみました。
「暴走族マンガでしょ、ヤンキー嫌いだもん」と思って未読の人、あなたは間違っています。
楠みちはるとは違います(笑)
天才的なドライビング・テクニックを持つ主人公がライバルたちとバトルを繰り広げる、
と書くといかにもソレ系ではありますが、
“クルマ”をテーマにしたスポーツ・マンガと思ってもらったほうがよいかと思います。
バスケット知らない人が読んでも『スラムダンク』が面白かったように、
車に興味の無い人が読んでも『頭文字D』は面白いです。
しかも尋常じゃなく。
はかりしれない潜在能力を持ちながら、自ら気がつかない主人公が成り行きで走り屋たちの世界に足を踏み入れ、次第にその能力を開花させて行く…。
どうです? スラムダンクでしょ?
べらぼうに面白いこの作品、読まないと後悔しますぜ。

「拓海スゲェー、俺も走るぜ!」と、熱くなりがちですが素人にあんな真似はできません。
そんなときは、セガのアーケード・ゲーム『セガラリー2』をやると、
アクセルで車をコントロールする快感が味わえたのですが…最近はゲームしてないんでわかりません。

頭文字(イニシャル)D (1)

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毛利甚八 作/魚戸おさむ 画 『家栽の人』

植物と少年を愛する家裁判事を描いた社会派コミック。
少年事件をどう扱うべきか、少年審判とは、という重いテーマを取り上げながら、
エンタテイメントとして読み応え十分にしあげた名作です。
オチというか、処分する少年を植物にたとえるというのがお約束になっているので
(タイトルの “栽”の字はここからきているようです)、
連載当初はぎこちないところがあったものの、
少年事件の難しさ、日本社会の問題点を鋭く突いた好シリーズでした。
(ノリとしては『人間交差点』に近いものがあります)
裁判所が備品として購入した(岐阜かどこか)ことでマスコミにもとりあげられていました。
初めて読む人には、単行本4冊目あたりがおすすめかとおもいます。

オンライン書店ビーケーワン:家栽の人 1

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新谷かおる『ファントム無頼』

航空自衛隊百里基地で戦闘機F-4EJファントムに乗り組むパイロット、
野性の証明、神田大明神八幡様鉄雄(笑)と空飛ぶコンピューター、栗原のコンビが活躍する大航空ロマン活劇(?)。

国籍不明機から自然災害までありとあらゆる難局を愛機680号で解決してしまう神・栗コンビの大活躍、
飛行機の好きな人にはとくにおすすめです。
個人的にも飛行機好き(毎年、空自千歳基地祭に行くくらい)なので、
このマンガは小学生の頃からの愛読書だったりします。
連載当時、ファンの女子高生が百里基地祭に押しかけたというエピソードはそのスジではあまりに有名です。
親友に裏切られて最前線の外人部隊に送りこまれたパイロット風間真を描いた長編『エリア88』(小学館)もあわせてどうぞ。

ファントム無頼 (1)

新谷かおる公式サイト-八十八夜-

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