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2006.07.26

W.P.キンセラ『シューレス・ジョー』

ケビン・コスナー主演で話題になった映画『フィールド・オブ・ドリームス』の原作。
主人公レイ・キンセラはある日不思議な声を聞く。
「きみがそれを作れば、彼はやってくる」
声に導かれるままにトウモロコシ畑をつぶして野球場を作り、旅に出て…。

「映画は見たよ。でも野球そんなにくわしくないし…」という人、
「野球は好きだけど、シューレス・ジョーってアメリカのずっと昔の選手でしょ。あんまりねえ…」という人、
あなたは間違ってます。
『シューレス・ジョー』(『フィールド・オブ・ドリームス』)は野球好きや郷愁に駆られるアメリカ人のためのものではなく、夢をもったすべての人のための作品、夢が現実になった世界一幸せな男を描いた作品なのです。
野球やシューレス・ジョー・ジャクスン、J.D.サリンジャー(テレンス・マン)は単なる道具立てに過ぎない。
このことはキンセラが編集者から受け取った次のような手紙からも明らかでしょう。

あなたはご自分の作品のなかで、とりわけ今日ではほんのひと握りの作家にしかよくなしえないことをなさっています─それは読者に作中人物を愛させるということです。
彼らは暖かい輝きを発しています。
彼らはとてもリアルで、傷つきやすく、善良で、生きること、愛すること、夢を追うことを価値あらしめる人間性の一面を想起させます。
少なくともわたしは読みおわったとき甘美な微笑を頬に浮べ、快い涙を目に浮べていました─そしてその日一日は生きていることの喜びをしみじみと感じました。
あなたに感謝します。

シューレス・ジョー

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