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2006.11.09

エルモア・レナード 『スワッグ』

「いちばん手っ取り早く、いちばん安全に大金を稼ぐ方法は何か?」
“成功と幸福をつかむための十則”、武装強盗として成功するための 10ヶ条を思いついたフランクは、ひょんなことから知り合った自動車泥棒スティックと組んで強盗稼業に乗り出す。
そして訪れた“酒とバラと強盗の日々”。

犯罪小説を書かせたら右に出る者はいない、エルモア・レナードの1976年の作品。
クエンティン・タランティーノが映像化した『ジャッキー・ブラウン』の原作者と言うと、
「ああ!」と納得する人も多いのではないでしょうか。(←『ラム・パンチ』(角川文庫))
『ジャッキー・ブラウン』の他にも4作品の映画化権を所有する彼はレナードの大ファンで、
はじめてレナードに電話した時、
「イキがるわけじゃないけど、ぼくはあなたの小説を映画化するためにこの世に生まれた男だと思っています」
と言ったとか。

エルモア・レナードは、ぼくが大好きな作家の1人でとても心穏やかには語れないのですが、そのレナード作品の中でも最も好きな1冊。
レナード・タッチと呼ばれる独特の語り口が色濃く出ていてファンならずともたまらないものがあるし、いきいきとした魅力あふれる人物造形も出色。
犯罪者をこれほど魅力的に描く作家は他にはいません。
彼のもう一つの特徴である、先の読めないストーリー展開(変幻自在の変化球ピッチャーにたとえられる)こそ見られませんが、だからといって侮るなかれ。
どんな球種を放ろうと、すばらしいピッチャーであることにはかわりがないのだから。

『レザボア・ドッグス』好きな人ならまさに直球ど真ん中です!

本書の主人公の1人、スティックの7年後を描いた名作『スティック』(文春文庫)も絶版…orz
文春さん、なんとかしてくれ~!

オンライン書店ビーケーワン:スワッグオンライン書店ビーケーワン:スティックジャッキー・ブラウンオンライン書店ビーケーワン:ラム・パンチレザボア・ドッグス デラックス版

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