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2006.11.11

ジョージ・R・R・マーティン 『フィーヴァードリーム』

「はじめからそう頼めばよかったのだ。どうして、最初から真実を告げなかったのだ?」
「あなたが、わたしの種族を救いに来てくれるかどうかわかりませんでした。船のためならば来てくれるだろうと思ったのです」
「きみのためだけで充分だったのだ。わしらはパートナーなんだぞ。なあ、そうじゃないのか?」
ジョージ・R・R・マーティン 『フィーヴァードリーム』

吸血鬼と人間の間に友情は成立するか?というめちゃめちゃ魅力的なテーマの物語。
舞台は南北戦争前夜、蒸気船全盛時代のアメリカ南部。
じっくりと書き込まれた時代背景、効果的に張り巡らされた伏線、男と男の信頼と友情の物語が重厚に積み上げられて、至福の時を味あわせてくれます。
”男と男の信頼と友情”なんて手垢のついたテーマですが、主人公マーシュ船長とジョシュア・ヨークの間に立ちふさがるのは種族の壁。
”捕食者と獲物”という困難な状況が友情の美しさを一段と気高いものにしています。

それともうひとつ、忘れちゃいけないのが、
「珠玉の青春小説にしてグルマン小説でもある…」(北上次郎)
このお話、妙に食事シーンの描写が細かいのです。
おまけに出てくる料理のうまそうなこと!

オールタイムベストには必ず入れる大好きな作品。
オススメです。

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