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2006.12.26

ベストセラーを読まない理由

マンガ読みの人の中には、いわゆる自分のマンガ読み的な読みと、一般受けするメガヒット層の読みと区別する意識があって、かつその「エンタメ的な読み」から自分の読みを区別したいと思う欲求があるんではないか。
少女漫画的日常 - 漫画読み的な漫画消費と一般受けする漫画消費


活字の世界にもベストセラー読まないって人はけっこういて、そういうぼく自身「ベストセラー読まない人」なわけですが、読まない理由はただ一つ。
あとでも読めるから。
読みたい本を全て読むことはできない、と悟ってからはよけいにそういう傾向が強まりました。読む量を増やせば増やすほど読みたい本もまた増えるので、どれから読むのか順番を考えなくてはいけません。「ベストセラー作家=絶版になりにくい」と思うので、今読んでおかないと読めなくなっちゃうかもしれない人から読むようにしています。具体的に言うと山本文緒、浅田次郎、宮部みゆき、恩田陸あたりが昔は追っかけてたのに今は追いかけることをしなくなった作家。
特に、海外の作品は絶版リスト入りが早いので本棚を眺めながらため息をつく回数も多くなります。新刊を心待ちにしていた作家や記憶に残るすばらしい作品なのに書店で手に入れることができなくなる。友達に勧めたいけどあげちゃうと自分が読めなくなるので無理…と悲しい思いをします。
ベストセラーを否定したり贔屓の作家がベストセラー作家になっちゃったのでさびしいみたいなことをいう人は品切・絶版の恐怖を感じることはないのでしょうか?
売上と作品の質が必ずしも関連するとは限らないことはコアな読者であればあるほどよくわかっているはず。知る人ぞ知る名作を愛でる喜びはわかるけれど、絶版の恐怖に比べれば些細なこと。ベストセラーを羨むことはあっても蔑むことなどありえません。


復刊ドットコム

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