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2007.01.09

図書館の中の人は出版不況怖くないんですか?

今回は見たところ「公共図書館いるの? いらないの?」というところが本質で,

愚智提衡而立治之至也: 公共図書館いるの? いらないの?


同意。
「いらない」といつ言われるか不安でしょうがない。
運営形態がどうの以前に存亡の危機が迫ってるんじゃないの?!って。

何十年後かには、子供たちが社会見学で図書館にやってきて、「これが『本』か!はじめて見た!!」なんていう時代が来るかもしれないしねえ。

琥珀色の戯言 - 独白するユニバーサル横メルカトル/図書館の「もうひとつの役割」


これ、冗談ではなく本気で心配してます
紙の本を夢見ながら電気本を読みふける、灰色の未来を想像してガクブル。
せめて図書館にはがんばってほしいと願いつつ図書館論争を追いかけてたのですが、
「図書館は大丈夫!」と言われれば言われるほど不安が募る。

出口の見えない出版不況の中で、著者、出版社、取次、書店、読者、誰もが
「このままじゃ本の未来は厳しい、何があってもおかしくない」
と感じてるはずなのに、図書館の公共性を讃える人はそんなことまったく感じていないみたいで。

印税はなぜこんなに低いのかと憤る著者
多産多死の自転車操業に必死の出版社
やばい版元情報に耳をすませていたら自分が潰れる書店
好きな作品はすぐ絶版ふと気づけば文庫\1000当り前老舗リアル書店が閉店だ、大丈夫なの?と不安に揺れる活字中毒者(当社比)

当然、
・次は俺たちの番…と怯える図書館員
と思っていたのですが、そうでもない人もいる様子。
本当に不安は感じませんか?

図書館本来の役割の重要さは理解できますし、できればそうあって欲しいとも思いますが、本を巡る状況が一変してるのに図書館だけ蚊帳の外でいられるはずがない。
本を読む人間が減ることはあっても増えることなどない、という前提で考えるべきなのでは?

図書館司書についてあまりに無知なのではないかと思う。

うさたろう日記 はてな版。 図書館の公共性をめぐる論争と経済学。


言葉を返すならば、読者についてあまりに無知なのではないかと思います。
「本はただのひまつぶし」と思う人間にいくら図書館の理想を説いても通じないでしょう。
司書が、図書館が、ではなく本そのものが過去のものと言われかねない。

ケータイで漢字変換するやつらは漢和辞典の引き方を知らないまま成人してますよ?
高速道路がどうのと言ってる間に若者が車を買わなくなったのと一緒。
「そもそも必要を感じてないし、感じたところで他にも欲しい物はたくさんある」のです。
貸本屋としての図書館ですら彼らの興味を引くことはできないのにいったい何ができますか?

もう少し危機感を持ってほしい。
今いる住民が望むのであれば貸本屋だろうが民営化だろうが積極的にやるべき。
どんなに理想とかけ離れたものであれ「いらない」と言われるよりはいいはずです。
理想の図書館は作れる場所に何カ所かあればいいではありませんか。
なりふりかまってる余裕などあるのかと。
上りきれない天国への階段などなんの意味もありません。

気づいたら「図書館建設反対運動」が起きてるんじゃないかと心配です。
税金無駄使いの象徴とか言われて。

まね、いつものように暴論でしめると、TRCに全面的に任せた方がましな公共図書館の方が実は多いと思うよ、現実はね。そう言われないために各図書館はそろそろどーにかしないと、民営化賛成の意見に飲み込まれてTRCどころか公共図書館そのものの存在まで消されるかもよ。

Tohru’s diary - 図書館民営化と公共性の議論に水を差してみる


流れよわが涙、と図書館員は言った…なんて事にならないように祈りつつTRCネタを待ちます(笑)

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