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2007.02.07

デイヴィッド・ベニオフ 『25時』

「それはどうかな。おまえはそのときもまだ彼の友達でいられると思うか。ビールを飲んで、昔話に花を咲かせられると思うか。そう思ってるなら、忘れることだ。今夜が過ぎると、すべてが終わるんだよ。わかるか、ジェイク?」
デイヴィッド・ベニオフ 『25時』


ひとりの若者が連邦刑務所に収監される前日、25時間目を迎えるまでの24時間を描いた物語。
全米瞠目の青春小説、というふれこみですが、ぼくはハードボイルドとしてすんなり読めました。
暗く重く乾いたトーンが心地いいです。
これといって何も起こらない。
現在進行形であるはずなのに”すべては終わったこと”として語られる。
若者よりもかつて若者だった人たちの心にこそより響く、と思えてしょうがないのでこれはきっと青春小説じゃありません。
むしろ中年小説と言ったほうがいいのかも。
たとえ偶然にでも手に取ったのであれば決して離さないほうがいい。
直感を疑わず黙ってレジに直行するとたぶん幸せになれるはず。

オンライン書店ビーケーワン:25時

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