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2008.04.13

「最高」を知ることは大切だけど、自らたどりつくことがもっと大切

ちょっと引っかかったので反論

勝負勘/「最高」を知ることの大切さ - 琥珀色の戯言

 人生経験においては、「失敗すること」も(一発で人生レッドカード、というようなものでなければ)重要なのだと思いますが、芸術や文学の世界では、「最高のものに触れる」というのがとても大切なことのようです。ちょっと不謹慎なたとえかもしれませんが、「良いセックスとはどんなものか?」というのも、同じような感じなのかもしれません(いや、この手の話題に関しては、僕はまったく自信ないんですが)。

 ただ、何が「最高」なのかっていうのは本当に難しい話で、それを見つけるのには試行錯誤が必要であり、そのためには、書店でランダムに本を買ってくるよりは、「多くの人(あるいは信頼できる人)が薦めている本を騙されたと思って読んでみる」ほうが「効率的」ではあるのでしょう。

 実際は、「ルドルフに乗ったことがあるにもかかわらず、その経験を活かせない人」っていうのも少なくないような気もするんですけどね。

もっとも引っかかったのがこの部分

ただ、何が「最高」なのかっていうのは本当に難しい話で、それを見つけるのには試行錯誤が必要であり、そのためには、書店でランダムに本を買ってくるよりは、「多くの人(あるいは信頼できる人)が薦めている本を騙されたと思って読んでみる」ほうが「効率的」ではあるのでしょう。

「ランダム買いが正解」とは思いません。(不正解とも思いませんが)
同時に、「多くの人(あるいは信頼できる人)が薦めている本を騙されたと思って読んでみる」ほうが「効率的」とも思いませんので反論。

万人に通用する正解など存在しない、そもそも、読書(小説読み)と効率の間には、たとえワープ航法が実用化されたとしても突破できない深淵が横たわっていると思っています。
効率が気になる人はそもそも読書に向いていない、と言い切るくらい。

読書における「最高」は食べ物、音楽、映画、恋愛の好みと同じく人様々。
食べ物や音楽(以下略)で「最高の○○とは何か?」談義をやろうものなら人数分の異論反論が続出して絶対にまとまらない。(めちゃめちゃ盛り上がるのは確定ですが)
ましてや「最高を知らぬ者に…」などと言おうものなら流血沙汰すら起こりかねない。

もちろん、「名作だから手に取ってみる」「評判だから読んでみる」という行為そのものを否定はしません。
ただ、それが早道と言われると反論せずにはいられません。
何が「最高」かは自分自身でしか決められず、そこへ至る道も人の数だけ存在すると思うから。
選択肢のひとつではあるけれど、そこに「早道」など存在しない。
もしそれが「早道」だと感じられたなら、それはあなたの運が良かっただけ。
最初に選んだ道がたまたま正解だったというだけのお話。
「最高」へと至るすべての道は平等に開かれています。

名作との評価をきっかけに手に取った1冊の面白い本。
次に何を読むか?
名作と教えてくれたランキングや書評子がオススメする他の作品に手を伸ばすのはもちろんアリ。
でも、同時に無数に延びた他の道も存在していることを忘れないで欲しい。
・同じ作家の他の作品
・同じジャンルの知らない作家
・同じ解説者の知らない作品
・同じ訳者の知らない作品(翻訳物限定)
・引きの強さを信じてランダム買い
これらの選択肢に軽重などありません。
どの道を選ぶかは人それぞれ。
一見「早道」と思える道は「当たりが出やすい宝くじ売場」みたいなもので、実際は「ただ多くの人が通ってるだけ」だったりします。
信じるべきは己の勘のみ。
ハズレたらまた次を目指せばいい。
同じ道を進み続けてもいいし、ふりだしに戻って別の道を進んでもいい。
次の道を探すこと、無駄に思える試行錯誤こそが読書の醍醐味ではないかと。

物心ついたころにはすでに活字中毒者の烙印を受けていたので、同胞をひとりでも増やすべく布教活動に勤しんできました。
そこで気づいたのが「名作を薦めるのは諸刃の剣」であること。
「名だたる文豪の作品や、世を席巻した大ベストセラーばかり何冊か読んでみたが全くピンとこなかった」
ここまでは普通。
が、その後に「だから自分は読書に向いていない」と続ける人の多いこと多いこと。
世間で評価されるものが自分の好みに合わなかったからと言って全否定する必要は無いと思うのですが、手に取ったきっかけが「ベストセラーだから間違いないだろう」なので、ハズレを引くと即自己否定に短絡しやすい。
オリコンやミシュランは信用しないくせになぜそこまで?!と言いたくなることが多いです(苦笑)
恋愛談義でも同じようなことありませんか?
「いい女(男)がいない…」
よく聞いてみたら「友達の紹介」でしかつきあったことがない。
そんなん当たり前でしょ!
もっとも大切な部分を他人任せにしてるなら、素人童貞となんら変わりない。
まあ、そんなわけで、いわゆる「名作」の類を薦めるのは、中級者以上に取りこぼしを教えるくらいにとどめております。


ちょっと不謹慎なたとえかもしれませんが、「良いセックスとはどんなものか?」というのも、同じような感じなのかもしれません(いや、この手の話題に関しては、僕はまったく自信ないんですが)。

いや、読書とセックスはかなり似てるんじゃないでしょうか。
・読む前が一番楽しい
・内容によって2回戦可
・数年たって読み返すと評価が変わることもある
・読後処分派と保存派、レンタル派が存在する
・ジャケ買い当たり前

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2008.04.02

気になる映画『CONTROL』

久々に気になる映画発見。

公式サイトが重めなのでYouTubeで検索してみた。


札幌は4/26公開とか。
忘れなかったら見に行く予定!


映画『CONTROL』オフィシャルサイト
映画『CONTROL』オフィシャルブログ

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